いつものように急いでズボンを穿いてスーパーマーケットへ買い出しに行くのであるが、車中のBGMはRCサクセション『ハートのエース』にするのであった。
個人的には昔から(いや、私だけでなく大勢の人がそうだと思う)、「山のふもとで犬と暮らしている」という曲が非常に印象的なアルバムである。当時、渋谷陽一のラジオ番組にキヨシローがゲストで出て、この曲がかけられた時、渋谷陽一が「農業とかできるんですか」という意味の問いかけをして、キヨシローが「大変だから嫌だ」みたいな発言をしたのを覚えている。記憶違いかもしれんが。
ここで歌われてるのは「自給自足」とかいう世界ではなく、もう少し気楽な、単に「居住地」としての「山のふもと」だと考えたいのだが。。買出しは自家用車で往復1時間くらいかければ毎日行けるんだよ(笑)、きっと。
むしろこの曲のポイントは、〈心配事は何もない〉というフレーズが繰り返される点。キヨシローにとっての理想は、心配事のない世界なのだ。多くの人にとって同じだろう。「スローバラード」における〈悪い予感のかけらもないさ〉と同趣旨である。誰もが穏やかな気持ちで日々を過ごしたいのだ。「山のふもとで犬と暮らしている」とは、他人との関りを拒絶しようというわけではなく、心配事のない世の中にしていきましょうという歌なのだ。ここを間違えてはいけないと思う。
そんなことより『ハートのエース』というアルバムの特筆すべきは、明るく終わるところなんだよね。「すべてはALRIGHT(YA BABY)」という歌で。これは何か単発的な「気分」を表した歌ではなく、『FEEL SO BAD』を経た上でのひとつの「境地」を歌ってる曲なんだよね。つまり、自暴自棄とかにさえならなきゃ、うまくいく、ということなのだ、必ず。
RCサクセション「すべてはALRIGHT(YA BABY)」より:
「境地」なんですよ
ちなみに俺様の境地は、はっぴいえんどの「はっぴいえんど」辺りであろうか。

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