ここ数年、てかもしかすると10年近くになるか、年末には必ずラズウェル細木『酒のほそ道』の「年の瀬の思い」という一編を読むことにしている。年末年始の休暇があっという間に過ぎてしまい、しかもそのスピードが年々増していってる、ということを主人公が嘆くハナシ。わずか6ページの短い漫画だが、共感はもとより、実際にあっという間に年末年始が過ぎ去ってもそれは俺だけじゃないんだという諦観をあらかじめ得られるメリットのある作品である。
今年は危うく読み忘れるところだった(笑)。思い出して今日読んだ。仕事を辞めても年末年始があっという間に終わっちゃうのはおそらく同じであろう。それでかまわない。
とは言え、来年に向けて何か新しいことをと思い、鍋を買ってきた(笑)。私はかつてホームページで自炊料理について日記を書いてシリーズ化してたほどの人間であるが、親と同居してから料理をしなくなり(する必要がなくなり)、腕が衰えてしまってる状況にある。このままでは自分がダメになると思い、急いでズボンを穿いて鍋を買いに行くのであった。
実はキャベツを煮るぐらいのことはしてたのだが、直径16㎝ほどの底の浅い、雑誌の付録についてたオモチャのような鍋を使ってたのである。
チキンラーメンひよこちゃんの鍋
「鍋」とすら言わないかもしれない。もっとちゃんとした深いのが欲しい。
ということで、ホームセンターで品定め。我が家はIHにしてしまってるため、間違えて使用不可のものを買わないようにしなければならない。
各種鍋が並んでいる。まず大きさをどーすっかなーと悩んだ。最初18㎝のにしようかと思った。というのは、一人暮らしで自炊してたとき、18㎝の土鍋を毎日のように使ってたからである。1人用の鍋ってことだね、逆に言えば1人用であっても18㎝ぐらいは必要ってことなんじゃないかと。
だが18㎝の鍋を睨んでいるうち、隣にある16㎝が可愛らしく、愛情が芽生えてきてしまった。ああなんて可愛らしいんだろう。16㎝で十分なんじゃないか。てか、16㎝を使いこなせるようになりたい。ある程度の深ささえあれば、まあエネルギーの効率的にはたぶん少し大きめの方が良いのであろうが、16㎝で勝負できると踏んだ。と、そのうちさらに隣にある14㎝も魅力的に思えてきたが、さすがに容量的に劣るか。垂直方向の熱伝導には頼れない。
次に、両手鍋にするか片手鍋にするかであった。今まで片手鍋を見ていたが、両手鍋という選択肢もある。私はどーすっかなーと腕組みして考えた。収納性は両手鍋の方が高いだろうが、熱い状態で運ぶ際、アッチッチとひっくり返す恐れがある。これは何としても避けたい。
しばらくして、ふと、驚くべき発見をした。両手鍋の両サイドの出っ張りを考慮すると、片手鍋の総延長と大して変わらんのだ。実際に重ね合わせて確かめた。だったら片手だぜ!
さらに、もっと収納性を極限まで追求した、取っ手が外せるタイプというのもあるのであるが、こーゆーのって、結局使わないんだよね。経験的に承知してる。それに調理後に運ぶ際、意に反して取っ手が外れ、汁を床一面にぶちまける恐れがある。これは何としても避けなければならない。
ということで、ガラスふた付きステンレス片手鍋16㎝を税込1,188円で一丁、買ってまいりました。
ガラスのふたってのが憧れだったんすよ(笑)。
来年はこれでキャベツを煮ようかと思ってます。応援よろしくお願いします!
フライング初日の出(動画)。
朝食:
納豆に長ネギと青のりが多すぎるように見えますが・・・
でも、よく混ぜればホラ大丈夫。
晩飯(笑):
肉なしすき焼き