次第に、あるいはようやく朝晩冷え込むようになってきて、とは言えまだ凌ぎやすく、本格的に寒くなったらどーすんねん、という時候になった。困るのは、朝、明るくなるのが遅くなり、夕方、暗くなるのが早まってきてることである。特に私は引退後、運動不足にならないよう歩くことに努めてるのであるが、めんどくせーからこれを朝飯前に済ませちゃおうとしてるので、朝だというのに暗いのは困惑の種にほかならない。働いてたときはこんなことどーでもいーことであったが、毎朝日の出の時刻を気に掛けるような人間に自分がなろうとは、思いもよらないくやしい涙である。
 最近はだいたい5時15分頃に自宅を出て、防波堤を一巡りしてちょうどお日様が出る頃帰宅するという感じになっている。出掛ける時は当然暗いが、空の下の方が微妙に明るくなってるのを見定めたうえで、懐中電灯を携えて出発するようにしてる。母親は「熊に気をつけろ」などと言うが、熊は出ないであろう。同じように懐中電灯を点けて歩いてる人はいて、というか私も他人の真似をしたのが始まりであるが、遠くからでも懐中電灯の明かりが見えるのは、たいへん心強い。ああ世の中には私一人だけじゃないんだなという気持ちにさえなる、極端に言えば。怖いのは、暗い中ジョギングをしてる人たちで、不意に後ろから抜かれたりするとドキッとする。赤道小町ドキッと言っても過言ではない。まあ大概気配で分かるのであるが、気配がするのが2秒前ぐらいだったりするので、常に感覚を研ぎ澄ませておく必要があろう。
 それで、向こうから懐中電灯の光が接近してきて、ああ人が近づいてきてるんだなあと、そこまでは良いのであるが、すれ違いざまに何故か明かりを消されてしまう時がある。これもちょっとした恐怖であり、襲われるんじゃないかという気に一瞬なったりする。すれ違う瞬間も懐中電灯は点けていてほしい。
 ところが、私も何の気なしにやっちゃったことがあるんだよね。すれ違う際にスイッチを切っちゃった時が。あの心理は何なんだろう。人に光を当てるのは失礼なんじゃないかという気持ちが働いてしまってるってことなのかもしれないけど。向こうの人もビクッとしたであろう。


 日の出まで待ってられっかい、


 朝食:


 納豆


 でりゃあああーーどりゃあああーーー


 晩飯(笑):