朝からTVのチャンネルをとっかえひっかえ藤井八冠誕生の話題を見るのであった。当然全ての番組を見たわけじゃないからアレだけど、一番充実してたのは、TBSの「ひるおび」だったと思う。相手の永瀬にしっかりスポットを当ててたのも良かった。実際、負けた後の永瀬の一連の態度は立派であった。まあ、負けたからって悪態をつく棋士などいないだろうけど。
昨夜の「報道ステーション」で杉本師匠が、藤井八冠から最初にタイトルを奪う棋士は永瀬さんだと思う、という発言をしていた。これは単なるリップサービスではなく、たいへん意義深い言葉だと思う。心にとどめておこう。
あと、やはり八冠制覇のTVをずーっと見ていて改めて思うのは、やっぱ謙虚さが大事なんだなあということである。これは藤井がどうこうというだけでなく、回りも、全体が、の話である。
それで、将棋について私が特に思い抱くのは、昨日の将棋に限ったことじゃないんだけど、最近の傾向として「玉を囲わない」ということに対し、やっとそういう世の中になったのか、という感慨である。
我々は子供の頃、こんな本で将棋を学んできた。
初版が昭和50年の本だが、子ども向けの入門書としてはけっして低レベルでない内容である。
この本に「玉のかこいかた」という項目があり、居玉はいけない、玉は囲う必要がある、ということが述べられている。
しかし、我々はこれに疑問を持ち、もしかして囲わずに居玉のままでも平気なんじゃないかなーと思いながらも、でも囲った方が強そうだしなーと、ムリして玉を囲っていた。
それが今やどうですか。強い人ほどムリして玉を動かさないじゃないですか。
時代が我々に追いついたのだ。我々の正しいことが証明されたのです。
やっぱり謙虚さが大事だね。
お日様が出るまで待ちきれない。
朝食:
晩飯(笑):