BS-TBSで『スチュワーデス物語』の再放送が始まった。1983年のTVドラマである。当時、最初のうち私は番組の存在すら知らなかったが、急に世間が騒がしくなり、これを見なきゃ時流に乗り遅れるという風潮にまでなったのをよく覚えている。
 今日初めて第1話を見て、様々な感慨が湧き起こってきた。確かに、これは傑作だと思った。当時でさえ言及されていたことだが、各場面とも文脈的にも道義的にも常識的にもムチャクチャであり、意図的に半分笑わせようとしてるのか、それとも出来上がった成果品が偶然笑える内容となってるのか、まったくもって判然としないところがものすごい。
 しかも、いかにもメロドラマ風な展開になるのかと思いきや、視聴者の予測を次から次へと外しまくってくる。第1話でも、例えば、この手のフツーのドラマなら主人公に向かって同僚たちが「あなたのせいでこうなったのよ」的な事を言い出しそうな場面でも、そんなありきたりの安直な方向に話を持っていこうとしない。良心的な意味で、先が読めないのだ。
 さらに言えるのは、ドラマとして「隙」がなく作られている。気を反られる暇がない。微妙なカメラワークもちゃんと計算されている。B級のアイドルドラマの体で作られてるのでは全くない、本格ドラマなのだ。
 ここに現在では「懐かしさ」まで加味されてくるわけだが、これがクセモノで、昭和の作品だから今見るとヘンだということではなく、当時から相当ヘンなドラマとして認められており、それでも単にヘンなだけじゃなくそれ以上に何らかの突き抜けた秀逸さを皆が感じ取り、拍手喝采を送っていたわけなのである。今日の放送、主題歌のタイトルバックで、導入部からちょうど盛り上がってくる瞬間に赤い服の一団が手を振るのを見て、これは音楽とシンクロさせた演出なのだ!と思い至り、自慢じゃないが(本当は自慢だけど)不覚にも涙がこぼれてしまった。つまり、現代人必見のドラマということだ。令和の時代にこの作品が評価されようとしている。。

 当時の批評の例(ホイチョイ・プロダクション『OTV』1985年より):


 その通りだな。決してバカにできないほどの面白さなのだ。第2話以降まだ見てないけど(笑)。大映作品の中でも出色の出来なのだろう。私の愛してやまない『スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説』も同じような部類に属するのかもしれないが、それはまた別のお話。。


 すみません、もう1回だけ電車の動画を上げさせてください。

 スマホをちゃんと固定させる道具を使えばいいんだろうけど、そこまでする根性はない。


 日の出を見るのが好きなのだ。


 朝食:


 納豆にネギが多すぎるように見えますが・・・


 よく混ぜれば、ほら大丈夫。

 こわくない、こわくない。


 晩飯(笑):


投稿者

エヌ氏

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