はっきり言ってこっちの方はイナカなのであるが、さすがに歳末は何処も人が込んでいる。そんなことは重々知りながら敢えて街へ繰り出すのが粋なんじゃねえの知らんけど、ということになり、自慢のスーパーカー仕様のダイハツタントを駆ってドライブに励むのであった。
問題は車中のBGMであるが、歳末に相応しいものがいいなあと思い、良いのを選択しようとしたら、一向に思い浮かばず、思わず中森明菜『プロローグ〈序章〉』を抽出するのであった。全く歳末に関係ないが。
いまだに冒頭の「あなたのポートレート」が衝撃的であり、松田聖子『SQUALL』こそ松田聖子の最高傑作アルバムだと感じるのと同様の意味で、このアルバムこそ中森明菜の最高傑作アルバムだという確信を得るのであった。
私の場合、学校の昼休みの放送で聴いたのが原体験だが、今聴いてもとても16歳の小娘による歌唱と思えぬほどの風格である。ただ当時、何か不健全であるものを本能的に察知し、私はこーゆー世界には深く立ち入らなかったのである(笑)。当時は主にRCサクセションを聴いていた。
中森明菜サイコー!!
やはり私も前髪を軽くうえーぶさせなければならなかったのだと反省している。
して、このアルバムの最大のポイントは、「スローモーション」をB面2曲目に据えているところなのな。こんな粋な演出ないよ。B-2だぜB-2。曲順の妙だけで感動する。これほどのベストポジションはないって。
さらに、ザ・ビートルズ『RUBBER SOUL』のラストを「RUN FOR YOUR LIFE」で締めるのとちょうど同じように、「ダウンタウンすと~り~」という破滅的ながら軽快な楽曲でアルバムを終える。うむ、しかしながら次へつなげる果てしない希望を感じさせるではないか。
高橋幸宏のアルバムの曲順をちょこっとだけ動かす、とか、オフコースのアルバムの曲順をちょこっとだけ動かす、なんてゆーのを作ったけど、中森明菜でも作れるかもしれない。作らねーけど。
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