夜も寝ないで昼寝して、7月から始まった各種TVアニメを私なりに貪り見ている。これほどTVアニメを見るのは昭和時代以来だ(笑)。いやいやホント。でもまあ、前にも書いたけど、たいがい似たり寄ったりだったり、感覚の合致しないものが大半である。これは、私が老いつつあるということにほかならない。それ以上でも以下でもないことを肯定したい。←何言ってんだ?
そのような中においても、まあ、まだ3~4話だからこれ1本!と判断するのはどっちにしろ早いのだろうけど、これは!と思った1本が『Helck』というアニメである(笑)。
(笑)を付けるのは甚だ失礼であるが、ちゃんと原作のある作品であり、私は例によって全く予備知識なしに見ており、オマエ今さら何言ってんだとか言われるのかどうか、さっぱり世の中の情勢が分からぬのであるが、私の感覚だとたいへん面白い。気に入ったのである。
たぶん、ギャグシリアスタッチの魔界バトル系の勇者モノである。と思う。
とにかく変なアニメなのだ。変なのが好きなのよ、私は。
たいして面白くもねーんだけど、ココはこんな感じにしない方がいーんじゃねーのと思うところさえあり、ココははっきり笑わせようとしてるんだろーなーという箇所とかはあんまり面白くないんだけど、面白いのか面白くねーのかよく分かんねーところがやたら面白いのよ。
だいたい、オープニングアニメーションだけで爆笑してしまった。本気なのか笑わせようとしてるのか分からないのがやたら面白いのだ。本気だとしたら描写がすげー時代遅れだし、笑わせようとしてるならすげー高度な笑わせ方だと思う。(俺がすげーカン違いしてるのかもしれないけど。その可能性も底知れないけど。)だいたい『ヘルク』っていうタイトルからしてなんかオカシイでしょ、今時。
それで、設定が判然としないまま勝手に話が進んでいくのよ。一応第一話の冒頭に説明があるんだけど、暴力的なまでに簡単な説明で、その説明自体がギャグなのかと思うほどなのよ。
で、作画も荒いのよ、たぶん。ギャグを生かすためにわざと荒くしてるのかもしれないけど、そーゆー理由でもねーんじゃねーの?と思わせるのが面白いのよ。私の感覚がオカシイのかもしれないけど。
んで、ここが肝要なんだけど、背景とかが、まんま昭和アニメなのよ。デビルマンとかドロロンえん魔くんみたいな感じ?それがすごくイイのよ。
それで、ここが一番重要なんだけど、全体的な雰囲気がすごくイイのよ。懐かしい感じ、とかゆーのももしかしたらあるのかもしれないけど、ずっと眺めていたくなる作品世界なのよ。今は真夏だけど、冬にコタツに入って温まりながらずっと見ていたい感じのアニメなのよ。さっき作画が荒いとか書いたけど、第2話で、人物の顔の輪郭線が太くなる画がいくつかあって、すげー好感持ったわ。線の太い方が迫力あるでしょ。そーゆーところとかも、なんかすごくイイ感じなのよ。まだ3話だけだから、まだまだこれからだけど、今シーズン一押しのTVアニメだ。『Helck』。
日の出。風情があるねえ。

早朝の海水浴場。結局、今日もこっちの方に来ちまったぜ!
