退職金の運用のため近々金融機関へ行くこととなるのであるが、みすぼらしい恰好では足元を見られてしまうと考え、七分丈ぐらいのメンズパンツを買いにイオンへ行くのであった。自慢じゃないが(本当は自慢だけど)、私は普段、衣服など買わないのであるが、意を決した次第である。上半身の方は比較的なんとかなるのであるが、問題は下半身であり、この暑さの中において上半身は当然半袖に落ち着くこととなろうが、その場合、今までビジネス等で着用してた長ズボンを合わせるのは心に余裕のない男だと思われる虞があり、かと言ってショートのパンツは場に相応しくないだろうから、やっぱ七分丈だろうなと考えたのだ。現在着用している七分丈は膝の付近が擦れてきているので、少し注意深く観察すれば相当長い期間穿いてきているのが発覚してしまう。この機会に新品の七部丈を買い求めるのであった。
イオンの衣料品売り場には様々な七分丈があった。チンピラの人が穿くような柄物も多かったが、私がイメージしてたのは、単一色で、ベルトとゴムができれば兼用みたいになってて、ポケットがいっぱい付いてるいわゆるカーゴ状のものではなく、素材はさらさらしてるけどピシッと折り目がついてる七分丈メンズパンツであった。それほど長い時間が経過してないうちから店員の女の人が話しかけてきた。後から思えば、平日の開店直後から不審者がうろついてると思われたのかもしれない。以前の私であれば、適当にお辞儀などして場を濁してたものだが、私も大人になり、今回は「七分丈」とはっきり目的物を告げた。店員は二人掛りで商品の説明などしてくれ、試着してみろとまで言う。試着する心の準備までは全くして来なかったので丁重に断った上で、ポリエステル100%の中国製のLサイズを、色違いで豪勢に2着も大人買いするのであった。この夏、人生が変わるかもしれない。
今朝の日の出。ちょうど水平線上に雲がなく、お日様を拝むことができた。
この後、太陽は雲に隠れてしまいました。