昨日のBSフジの名作ドラマ劇場で『テロリストのパラソル』が放送された。もう何度も再放送されてる2時間ドラマで、私としてはたぶん3度目の視聴となった。物語が始まってから割かしすぐ、萩原健一演じる主人公のバーテンダーが店でホットドッグを作る場面が有名、ということになっているらしい。実際私もこのシーンが好きで(笑)、また見てしまった、といったところである。原作も文庫本で読んでたんだけど、本棚を探しても見つからず、おそらく引っ越しの際に古本屋へ売り払ってしまったのだろうか。
そのホットドッグのシーン、2人組の客のうちの1人が「うめーな、これ」と言うのが小気味良い。(もう片方は大杉漣だぜ!)
この場面、ドラマとして美味しいシーンなんだけど、原作ではもっと微細な描写があったハズ。と思いながら、原作本が見つからないのであるが(笑)、そうだ、NHKのドラマ『本棚食堂』にこのホットドッグを再現する回があったはずだとDVD-BOXを引っ張り出した。
NHKドラマ史上、指折り数え上げられて然るべき傑作だと思う。とにかくその、〈グルメ漫画家になるために集めた本が眠る禁断の書庫〉なる描写が素晴らしいのだ。画面を静止させてどんな本があるのか1冊ずつ確認したくなる。ああ、俺様も一生懸命働いて将来こんな書庫を持てるような人間になるぞおおお!!!と憧れを抱いてしまう。こんな、本棚が主役のドラマなんてねーよ(笑)、大好きな作品です。
さて、その『本棚食堂』の第5話・謎解き飯編である、『テロリストのパラソル』のホットドッグが再現されているのは。ここでは、(『テロリストのパラソル』に限らずだが)原作からのセンテンスがテロップ入りで惜しげもなく引用されている。
はて?萩原健一のドラマと作り方が違うぞ、
萩原健一は、まずフライパンで千切りキャベツを炒めてからソーセージを投入していた。
『本棚食堂』は逆だ。ソーセージを炒め、(おそらく焦げ目が軽く付いてから)キャベツを入れてる。これこそ原作で述べられてる通りの手順だ。
それでなくとも我々は子どもの頃から、肉を先に炒め、それから野菜を入れろと教えられてきた。ソーセージも肉の一種であろう。『本棚食堂』での作り方こそ正統なのである。
ところが、私ぐらいの達人になると、キャベツこそは徹底的にしんなりさせたいという意向を基に、野菜を先に炒めるというのも決して間違った考え方ではないと判断するに至っている。ソーセージの品質をちゃんと確認するのが大前提であるが、いずれオーブンレンジで焼くのであれば、ソーセージはそんなに炒めなくても構わないのではないだろうか。そう、ソーセージの質によりましょうけども。
って、そんな話ゃどーでもいーんだよ、
私が危惧してるのは、『本棚食堂』ほどの傑作が、TVドラマ史上から早くも消え失せようとしてるのではないかしらんということである。
なーんか、永井大が『未来戦隊タイムレンジャー』を黒歴史にしてたように、佐藤健が『仮面ライダー電王』を黒歴史にしてたように、中村蒼にとって『本棚食堂』が何らかの触れてはならないブラックヒストリー的な扱いを受けてたりしてるんじゃないかと、そーゆー心配してるの。(私、何か思い切り変な誤解か、あるいは情報不足があるかもしれないですけど。そうだったらすみません。)
てか、まあどーでもいーんだけど。ヒマ人の戯言に過ぎねーけど、
マキタスポーツは変わんねーな、しかし。
初日の出とかもこれぐらい雲がなければ皆が喜ぶ。
朝食:
晩飯(笑):
BS12での『特攻野郎Aチーム』の再放送はシーズン2以降もやるんだな。どーすっぺ、
「飛行機だけは簡便な!」