私は自家用車を、本当は良くないのかもしれないが自宅の浄化槽のマンホールの上に駐めており、勤め人だったときは車通勤だったから大丈夫だったのだが、仕事を辞めてからは浄化槽の定期的な清掃等の際に車をどかす必要があるのである。
本日、前もって業者から清掃を実施するとの連絡をもらっていたので、雨天ではあるが、車をどかしながらレイニー・ドライブと洒落込むことにした。
問題はBGMをどうするかであるが、パッと思いつき、シェーンベルクの室内交響曲第1&2番と、同じくシェーンベルクのピアノ協奏曲のCDに決めた。ピアノはもちろん内田光子である。
正直言ってどちらも、買ったはいいけどあまり聴いてないCDだ。
雨の中、かつての通勤ルートをシェーンベルクなんぞを聴きながらゆったりとドライブするのはちょっとした贅沢なものであった。
音楽はチンプンカンプンでさっぱりワケが分からないけど、それがちょうどよかった(笑)。
ロマン派の音楽のように聴き入ってしまわず、運転への集中を妨げるわけでもなく、かと言って耳への強い刺激はあり、でも柔らかくてアルバン・ベルクみたいに深刻すぎず、決して心地良いわけではないものの香り高く充足感に富み、物思いに耽りながら聴くにはぴったりなんだけど気がついたら音楽に没入してる、みたいな。そんな音楽のようだった。
雨だったからなおさらそう感じたのかもしれない。なんちって、
朝食:
晩飯(笑):